50代女性の薄毛|夫の「ヤバイ、ハゲてる!」から始まった、私の40年奮闘記
みなさんは、自分の頭を真上からじっくり見たことはありますか?
50代になった私の薄毛歴は、気づけば40年以上。
自分でも「人より髪が少ないな」とは薄々気づいていました。
けれどある日、一番身近な夫から放たれた無邪気な一言に、私はとてもショックを受けることになります。
「ヤバイ!!頭のてっぺん、ハゲてる!!!なにかいい育毛剤使ったら?」
身長差が20cm以上ある夫が、私の後ろを歩きながら何気なく言った言葉でした。
悪気がないのはわかるけれど、冗談として笑い飛ばすこともできず、胸の奥がきゅっと冷たくなるような衝撃でした。
私は洗面所へ駆け込み、合わせ鏡で恐る恐る頭頂部を確認しました。
合わせ鏡に映った「衝撃の現実」

「え、嘘でしょ? こんなに地肌、見えてたの…?」
思わず声が漏れました。

正面から鏡を見ているだけでは気づかなかった現実。
明るい照明の下で露わになった頭頂部は、私の想像をはるかに超えて寂しいことになっていました。
「いつから? ずっとこの頭で外を歩いていたの?」
恥ずかしさと情けなさで、頭が真っ白になりました。
結んだ髪が「子犬のしっぽ」に見えた10代

思い返せば、私の髪の悩みは中学生のころから始まっていました。
友人に悪気なく「髪の密度が少ないね」と言われた日のことは、今でも鮮明に覚えています。
集合写真に写る自分の分け目だけが、いつも白く光って見えて落ち着きませんでした。
髪の量が多い友人が、太い毛束をギュッとゴムで結ぶ姿を見るたび、羨ましくて「いいなあ」と口にしていました。
すると決まって返ってくるのは、こんな言葉です。
「えー、少ないほうがいいよ!多いと広がるし、洗うのも乾かすのも大変なんだから!」
…それは「持っている人」の贅沢な悩みです。 毛量がない私が髪を結ぶとどうなるか。
それはもう、「子犬のしっぽ」でした。
細くて頼りない、頼りなさすぎる小さな毛束。
流行りの可愛いシュシュを使おうものなら、引っかかりもせずスルリと落ちてしまう。
10代〜20代のころ、ポニーテールは私にとって憧れでしたが、結ぶたびに髪の少なさを思い知らされました。
つけ毛の嵐、そして産後の「消失」

昔、着物の着付けを習い、師範資格を取りました。
和装はアップスタイルが基本ですが、私の自毛だけではまったくボリュームが足りません。
つけ毛を足し、さらに足し、もうひとつ足して…。
なんとか「普通の人」の頭に見えるよう、必死に作り込んでいました。
そして結婚、出産。 世間ではよく「産後の抜け毛」と言いますが、私の実感としてはそんな生易しいものではありませんでした。
抜けるというより、髪が「消えた」。
ゴッソリと消え失せた髪。
さらに体質まで変わり、愛用していた日焼け止めでかぶれるほど頭皮も肌もボロボロになりました。
藁にもすがる思いで、手当たり次第に試しました。
- 有名な育毛剤やサプリメント
- 皮膚科への通院(処方された謎の緑色の塗り薬)
- 食卓をひじきで真っ黒にした食事療法
産後の抜け毛は次第に落ち着きましたが、もともとの髪の少なさは相変わらず。
いろいろ試しても、はっきりとした効果は感じられませんでした。
50代、追い打ちをかける「白髪と美容院の気まずさ」

試行錯誤を繰り返すうちに長い年月が過ぎ、気づけば私も50代。
年齢とともに、新たな悩みが立ちはだかります。
それが、「白髪問題」です。
地肌が透ける頭頂部に、キラキラと目立つ白髪。
美容院へ行って少しでもなんとかしたいと思っても、席に座って鏡を見るのが億劫で仕方ありません。
勇気を出して「私、髪が少なくて…」と相談しても、美容師さんは困ったようにフォローしてくれます。
「そんなことないですよ〜!髪が柔らかくて猫っ毛なだけです!」
いえ、目の前の鏡を見てください。
明らかに地肌が透けています。
夫のようにストレートに言われるのも刺さりますが、プロに気を遣われて腫れ物に触るように扱われるのも、何とも言えない切なさが残るものでした。
「もう美容院で染めるのも気まずい。でも、この透けた頭で外には出たくない。」
そこから私の、本格的な「隠すための戦い」が始まりました。
- ボリュームアップヘアスプレー
- 黒い粉(パウダー)
- ポンポンするヘアファンデーション
- 自宅でのカラートリートメントやヘナ染め
ドラッグストアや通販で見かけるあらゆるアイテムを買い込み、試す日々が続きました。
迷走の果てに思いついた「禁断の発想」

そんなある日、SNSを見ていると「頭皮タトゥー(アートメイク)」の動画が流れてきました。
地肌に毛根のようなドットを描いて、薄毛を目立たなくする技術です。
「これだ!」と飛びついたものの、調べてみるとかなりの費用がかかる。
家計のことを考えると、自分の頭ひとつにそう簡単にポンと出せる金額ではありませんでした。
そこで私は、常識外れなことを考え始めます。
「これ、自分でなんとか描けないかな?」
最初はアイブロウペンシル。
1本1本毛を描こうとしましたが、合わせ鏡を見ながら後頭部近くに描くなんて到底無理。
次はマスカラ。「毛先じゃなくて地肌を黒くすれば…」と試すも、ダマになって髪がガビガビに固まり大失敗。
思い詰めた私が最終的に行き着いたのは、「とんでもない禁断の発想」でした。
それが「地肌に直接、ヘアマニキュアを塗る」という方法です。
遠回りしたけれど、もう隠して下を向くのはやめました

普通なら思いつかないような突拍子もないやり方ですが、薄毛と白髪に同時に悩んでいた私にとって、これが一番手軽で効果的な裏技だと感じていた時期もありました。
中学生のころから40年以上。
「子犬のしっぽ」に始まり、育毛剤にサプリ、病院の塗り薬、そしてあれこれ試したカバー術。
劇的な変化を感じられないものにも、随分とお金や時間を使って遠回りをしてきました。
でも、諦めずに試行錯誤を重ねてきた今の私は、自分の髪の悩みと笑って付き合えるようになり、毎日を前向きに過ごせています。
このブログでは、私が実際に試してきた薄毛対策やカバー術、アイテムについて、失敗談も交えながら正直に綴っていきます。
誰にも言えずにひとりで頭頂部を気にして、人目が怖くなっている方へ。
私の40年の遠回りが、ほんの少しでもあなたの心を軽くするヒントになれば嬉しいです。

